先月に大津市で葺き替え工事をさせていただいたお客様に着工中に数軒の屋根診断のご紹介をいただき、2軒の工事が正式に決まりました。お客様アンケートでも、これ以上ない労いのお言葉もいただいた上、本当に有難い限りです。
場所は京都市岩倉、私、今井家の故郷でもあります。今井家御先祖様のお墓が岩倉の長源寺さんにお世話になっており、幼少期に両親に連れられお墓参りに行くたび、卒塔婆を頂戴する際、座敷に招かれ手製のきな粉と粒あんのおはぎを御馳走になるのが本当に楽しみだったのを、今でもハッキリ覚えています。
さて、そんな今井家との縁と所縁の地からの工事依頼です。
隅棟が痛んでいますね。瓦が土から離れずいぶん緩んできています。
面戸の湿式材の幅も、瓦からの控えが少ないせいで、横殴りの雨、またのし下端を伝う雨水に対応が悪くなっており、結果漆喰の剥離など痛みを促進させます。
内部の湿式材がもろくなればご覧のように、瓦がガサガサに緩んできます。例えるなら歯茎が痩せた後のグラグラになった歯のよう?
少しの衝撃や台風などで、瓦が崩壊しやすくなるので、頭上要注意です。
こちらも、しっかりと棟を土台からやり直して積み直します。