昨年暮れから、取引先の工務店様が手掛けられた大津京町屋の大改修工事の屋根工事をさせていただきました。写真は8月の着工前、現場確認。
古くなった普請の建て起こしから、越境に関連した妻側の切詰め。
屋根瓦は古い瓦をメクッて選別し、再登板させる葺き直し工事。切り詰めにより、屋根寸法が変わるので、締めた瓦など既存寸法に合わせた収まりになっているので、職人作業の中では高度な技術が要求される内容となります。
凍て瓦や、極端な捻れ悪さ、必要以上に欠き下げられた瓦などは廃棄して、新瓦を補充します。
旧土葺き工法から、耐震、耐風性能を向上させる、乾式工法にて、全枚数釘打ちで葺き直していきます。
綺麗に葺き上がって、屋根重量も相当軽くなり、片流れ最大8mほどの屋根には採光用のトップライトも付きました。
今日よりまた、年月を越えて歴史あるこちらの家屋を守って行く。
この屋根を葺いた当時の職人さんと、新旧工法で時代を超えた家守りのリレーを行い、感慨深い現場の一つとなりました。
協力いただいた職人の皆さん、無事工事の完了有難うございました。