昨日の春氷雨で豊郷町の桜の花びらも今朝は車道や地面に淡い色の絨毯を作っていました。満開の絶頂期にあっけなく花びらを落とす潔さ、日本人が古くから愛する景色は、あと少し見ていたいと思う絶妙な見頃を終えて早くも令和の初桜に思いを馳せます。
豊郷町の葺き替え工事は下屋に移行。瓦を剥ぐって野地の至る所にある腐食や不良部分を改修していきます。
最新の乾式工法では、この野地の修理や改修が地味に一番肝心な工程です!
太い梁の上に無理をして垂木を通していた為、野地から突き出た仕上がりになっていました。その上に化粧板を打っていたので、こんもりとお山のように盛り上がっており、旧土葺き工法では土の量である程度野地の癖を殺せていましたが、不陸が命取りの乾式工法では限界がある為、梁をプレーナーで削っていき、梁先の垂木も取り払い調整していきます。
淀屋もこれだけの年数を経験すれば、やはり雨水による腐れが出てきます。
淀屋も新品に取り替えです。
下屋は土間や縁側、至る所が化粧野地(一般的な天井が無く屋根勾配なりの化粧天井)の上、格天井部分やミザラ野地もあり上屋に比べて格段に気を遣う箇所になりました。 万一にも雨を漏らしたく無いので、ゴムアスの上にチャンピオンルーフィングの二重貼りです。
明日からいよいよ、葺きにかかります! 令和を全う出来るよう、次の数十年へ長寿な家に作り上げます!