旧建築でも雨に強い仕上がりに

2019.08.07

下屋の解体が終わり、御近所様の葺き替え工事に戻っております。

解体後に、屋根裏に落ちた土埃を綺麗に清掃してから、下地改修に移行します。

下屋まわりはぐるり一周、壁が絡みます。近年明確にされている建築基準、各業種ごとの施工マニュアルでは通用しない箇所が多々あります。

しかし、旧建築を悪者にするつもりはさらさらございません。やはり外装というものはメンテナンス時期というものを、よりシビアに考えなければならないです。白壁や土居のし上のくりかけ漆喰も30年も40年も経過すれば劣化もしてきます。

昨年の台風21号で最も被害の多かった、土壁際からの漏水もその一つ。

単純に土居のしや白壁から漏れる事もありますが、他にも瓦同士の重なり部分の葺き土の噛み込み、また昔の瓦は技術の進んだ近年の瓦と違い製品の不十分な防水ダムにより、チリや埃が堆積する事により、毛細管現象で雨水を引き込んでしまい雨漏れ、、など、複合的な要因が様々あるので、見極めが本当に難しいんです。

乾式工法用の下地をシッカリ作り

新旧融合、各部専用で用意された副資材を適材適所に使用します。

壁からの雨漏れには屋根の施工規準となっている捨て板板金を仕込み万一、雨が差し込んだ時もこの板金がシャットアウトしてくれます。

壁部は防水ルーフィングをシッカリと立ち上げる事が基本です。その上の焼き板からの漏水となればお手上げですが、この屋根の規準で明確化されている作業を行う事が大切です。

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