今回は元請である取引先様の物件で、葺き替え工事を担当させて頂きました。
昨年の秋頃に調査させていただきましたが、セメント瓦(モニエル瓦)は、屋根上で過去の台風の影響を受けており、棟瓦が崩壊しかかっていたり、平部の瓦が抜けて落ちかけていたりと非常に危険な状態でした。
ロフト造りになっている小屋裏に入らせて頂きましたが、屋根裏からは明らかに雨漏れサインが見て取れます。
お施主様が火災保険申請の手続きを申請され、年を越した1月12日から工事着工です。既存の瓦をめくって屋根を裸にしていきます。
雨漏れを起こして染みができた野地板は交換します。
下葺き材は改質アスファルトルーフィングで、しっかり防水養生します。
寄棟屋根は切妻屋根に比べて雨水侵入のリスクが高くなる屋根形状です。その上、谷樋がたくさん付くと総寄棟形状より更に瓦仕上げに気を遣わなくてはなりません。メーカー指定のマニュアル工法を則って、しっかり下地にも手を加えます。
元々は軒先水切り板金が施工されていませんでしたが、水切り板金もしっかり取り付けます。
平部瓦は全枚数、ステンレス釘留めつけ。雪止め金具をメーカー純正品で施工します。
6寸勾配の急勾配屋根で、上屋に谷樋が3本有り、屋根は合計16面の多面屋根、相当手強い物件でしたが、職人さん共々綺麗に仕上げられました。