昨日は祭日でしたが、有り難い事に今月も仕事が詰まっており地元の修繕工事を完了させました。
残った雨樋交換を完了し、機械一式引き上げて
今日4日からの安土町桑実寺の現場の段取りへ。
ラバーロック業者は経験ある屋根工事業者と違います。この御宅もラバーロック(屋根のボンド留め)と白シックイ増し塗りのセット工事の訪販によるものでしょう。組み合わさって葺かれている瓦の理屈が全く解っていないので、平気でこういう仕事が出来るんですね?写真の湿った部分は前回の雨から数日経過して天気続きなのに乾燥せず、内部に雨水が浸入しています。専門職から簡単に言わせて貰えば見栄えばかりアピールしたいのか?シックイを馬鹿みたいに分厚く塗り過ぎて、のし瓦のジョイント(継ぎ目)から水を呼び込んでいます。しかも瓦の施工方も隅の三角に加工した通称ウロコの先端部、水切りカットを怠っている所から結果室内への雨漏れに至ったのだと思います。
「以前は漏らなかったのになぁ〜?」雨漏れを誘発する確率の高い悪条件が二つ重なった結果ですね。雨漏れの原因は本当に幾万通りあると思います。
よく見て分かる通り、等間隔で葺き土がグッショリ濡れた後が瓦に残ってます。
個人的に、百害あって一利なしと思っている、意味の無いラバーロックされた瓦から真新しいのし瓦に交換!あちこちボンドで堰き止められた息苦しさから解放されたようです。
瓦の内部は結露により水分も発生しますし、降った雨は瓦の重なった数センチ程内部まで入り込みます。それでも大丈夫な様に設計され、水返しのダムがあったり、内部に施工される湿式材の設置場所、間隔であったり。それを至る所にボンド留めを施す事により、一旦瓦の重なり部分に入り込んだ雨水の排出時間の遅れを生む事により、徐々に内へ内へと雨水に侵食される結果になり、またリスクを産む。そこまで見解し、設計施工出来るのは、いわゆる物作りのスペシャリスト(製造メーカー)とそれを使い熟す技能士(有資格者屋根工事職人)の長年による経験と知識で、見た目や、お客様へのアピールだけで仕事を受注するこのようなラバーロック業者とは雲泥の差があると自負しています。