お陰様で9月に入っても現場が重なり有難い事です。
雨漏れは、急に発生する場合もあれば、下地や家屋の構造により、長年経過して下地や構造物を腐らせながら漏れる場合もあります。
今までの経験上、建売ブーム時代に建築された築30〜40年程のお宅は一度屋根の現状調査をお勧め致します。
今回は屋根の総点検をさせて頂き、30年以上を経過した瓦屋根の棟積み部分に問題箇所があった為、改修工事をさせて頂きました。
建築時期は過去の建売ブーム時あたり。よくあるパターンで中に使われている土がチョロチョロで痩せてしまい、のし勾配が適正で無くなり、雨風の酷い時は内部に浸水している模様。極端に言えば、いわゆるお皿で水を受けている状態。
全て解体して行きます。
のし瓦は全てドリルで穴を開け、シッカリ緊結できる結線を仕込んで行きます。
また、解体後のスッキリした棟部分の下地には全瓦連で標準工法に指定された、耐震・耐風ガイドライン工法用の防腐棟芯材を支持金具に固定します。
湿式材は土を使用せず、新建材のシルガードを使用。仕上がりが旧工法の土よりも強固になり、雨水をはじくコーキング材など内容成分に含まれており、耐久性がはるかに高まります。
のし瓦は一枚一枚、棟芯材にステンレスビスで固定して行きます。
最後は脳天から長めのステンレスビスで中に仕込まれた棟芯材に固定すれば、完成です。
旧工法より、はるかに頑丈な棟に積み上がりました。