時折降ってくる雨にも負けず東の奥から西へ大移動。 大津市苗鹿の調査物件に到着です。
入母屋造りに立派に葺きあげられた日本瓦。棟瓦の天辺おさえは京箱、大津市内では比較的使われているのを頻繁に見ます。
平地面積の広い湖東側に相対し、湖西側は琵琶湖岸からなだらかな斜面が直ぐ比叡山に繋がります。方角も西側、陽の沈む方角です。やはり、こちらのお宅も山側=西面、北西面の瓦の劣化具合が深刻でした。主な症状は含水による凍て割れです。
瓦を縛っている銅線も、細くなりぶっ千切れて役目を果たしていません。
降り棟、隅棟の積み替えに特化した御見積になりそうです。