昨日28日、大津市一里山の葺き替え工事が無事完了しました。近隣様との共用駐車スペースへの屋根材昇降ハシゴを設置許可をいただき、ご協力に感謝いたします。
改修工事は都度、当時の屋根仕舞に合わせて副資材を選定する作業から始まるので、地味に奥が深いです。今回は昔の日本建築でポピュラーな広小舞の軒先仕舞でしたので、使用する水切板金は"への字"に垂れの長い軒先水切りを加工作成さてもらいました。ここを最近のメーカーマニュアルに記載ある"Z型"軒先水切りを入れてしまったら、勾配なりに収まる瓦の先っちょが水切りの先端に当たって、意味が無くなるんです。また、への字型の垂れ下を極力伸ばす事により、雨樋と鼻隠しの間からの雨水の飛びっ散りによる尻漏れも防いでくれます。
現在地元の野洲市でも改修工事を同時進行しておりますが、両物件ともに廃盤セメント瓦。長い目で見れば、ランニングコストの手間がかからない陶器瓦が一番なんですよね。
お客様にも自信を持ってお引き渡し出来る屋根を完成致しました。
着工中、急遽雨樋の全体交換を賜りましたので引き続きGW突入まで工事は続きます。